2011年2月28日月曜日

からっぽの部屋から

部屋の片付け(片を付ける)の真っ最中。
冷蔵庫を新しくしたのをきっかけに、全ての家具の配置を変えました。
扉の前にあった棚と、冷蔵庫の前にあった棚を動かさなければならなかったのです。
それを機会に、作業しやすい環境へ。

中身を出して空っぽにするということは、新しい風をいれること。
棚や床を重曹で磨いて、必要なものだけ戻す、という作業。
押し入れの中身も全て出して、ひとつひとつ点検。
時間がかかるものと思って少しずつ、あせらずに。

ここ2、3年をかけて、ゆっくり持ち物を減らしてきました。
そして今も続行中。
物を買って増やすのはたやすいのに、吟味して減らすのは至難の技。

千四、五百冊あった本たちは、懇意にしている古本屋さんに何度か引き取りにきていただいて。
現在は四百冊くらいでしょうか。
目標は百冊に収めることですが、本だけはいつの間にか増えてしまうのでなかなか難しいものです。

立ち止まってよく思うこと。
「一度手放すことで、見えてくるものがある」

ベッド、テレビ、電子レンジ、掃除機なども段階を追って処分しました。
なければないで、別段困りません。
空間がある、方が嬉しい。
気分転換に、よく床を水拭きします。


同じく冷蔵庫の買い替えがきっかけで、
家にある食材を一度全て使い切る、ということをしています。
パスタ類や乾麺、豆類、昆布、ひじき、わかめ、ごま、冷凍している珈琲豆、
ハーブ類、スパイス類など。
日々の買物は生ものメイン。
切らさない食材はりんごと豆乳、生姜。
パーティーなどで余ったお酒も、どんどん友人宅へ持ち込みます。


一方、保存食を作ることはOK。
先日、初めて味噌を手作りしました。
私の大好きな、国立にある「匙屋」さんで行なわれた塩山奈央さんの手作り味噌仕込み会。
匙屋さんでは、豆にまつわるカトラリーと器を紹介する特設展「Beans×Spoons×Bowls」を開催中です。
3/6(日)まで。(営業時間:12時〜18時。定休日:月・火・水)。
こころがほっとゆるんで、いつまでも居たくなるお店。
営んでいらっしゃるご夫婦がまた素敵なのです。

講師の塩山さんのチャパティ(フライパンで焼くひらべったいパン)を数年前に食し、
「こんなに美味しいんだ・・・」と感動で泣きそうになったことを覚えています。
仕込み会の時に、「まめまめしい暮らし。」(著書:塩山奈央 ピエ・ブックス)を購入しました。
今の私に必要な本。
彼女の、丁寧なまなざしが好きです。
共通の友人もいたりして。元気かな。
一年後の、手前味噌が楽しみです。

・これから作りたいもの
りんごジャム
干し大根
ピクルス
生姜シロップ

・今欲しいもの
手回し式ラジオ
沢山歩いても疲れない可愛い丈夫な革の靴
豆乳を温めるためのミルクパン


そして今。
片付けの大詰め。
膨大な作品たちと、ファイル、とっておいた資料の整理です。
その圧倒される量に唖然としながらも、果敢に挑んでいます。

自分の持ち物を全て見直す、ということをずっとずっとしたかった。
それをしなければ、何も始められないと思っています。

あと2日で終わらせて、次への一歩。
とにかく、手を動かそう。

ピンク


いただいたお花があまりにもきれいでした。
いま(この数ヶ月で)、ピンク色が好きになりつつあります。

大好きな水色と桃色がとけあう朝焼けを見られたら、
祝福された一日が始まります。

たまご


たまごって美しいな

2011年2月27日日曜日

ここから


すべてはここから始まります。

朝の散歩

少し、走ってきました。

最初にお会いしたおじいさんと「おはようございます」と挨拶。
しばらく走った先の公園の広場でちょうど朝のラジオ体操が始まったので、一緒にやらせていただきました。
第二体操までやったのは、本当に久しぶり。
そして指の先までぽかぽかに。

家からの、地図をつくっていこうと思います。
今日の目印は、丘。
ひとつめの丘は、団地前にある芝生の丘。
その先には、枝ぶりがかなり低い桜並木。
ここで枝にジャンプ。30回くらいは飛んだかな。
しばらくいくと、松ぼっくりの林があります。
大きな岩がごろごろ置いてあるところもあるので、
登れる岩には登っておりて。

ふたつめの丘は、その少し先にあるふたつの丘。
丘があると、登りたくなるのはなんででしょう。
わーと叫んで駆け出す子どもの気持ちが少し分かります。

今日はここでおしまい。

帰り道は歩いて、鳥の観察や川の音、木を触ったり見上げたり。
立ち止まると、見える景色が変わる。
桜の木を少し拾ってきました。
削ってお箸にするのと、インクをつけるペンを作ろうと思います。

朝の月

今日は早起きです。
時計を見ると、4:44。
布団の上で柔軟運動。

私の中で「起きた」と言えるのは、
顔を洗って着替えて、身支度を終えたとき。
大体20分。
小さめのフジりんごをかじります。
最近は一日一個、りんごを食べます。
並べていて絵になるし、何より美味しい。

これから近くの川までひとっ走りして、
手紙を書こうと思います。
毎日9時までは、自由時間。
どんな一日になるでしょう。

2011年2月20日日曜日

手創り市(鬼子母神)


日曜日、雑司ヶ谷の鬼子母神で行なわれている、手創り市へ行ってきました。

創ったものには、その人が出る。
言葉はいらない。
作品がすべてを語っています。

といいつつ、気になる作家さん数人の方とお話して。

下の写真の、ポストカードを飾るものを購入。
作者は、沢田英男さん
白木でつくられた彫刻のような、きれいなお顔のおじいさま。

鍵の写真の、違うタイプ(カードを立てる)の木の作品を購入。
作者は、橘友博さん
はきはきとした、まっすぐで感じのよい青年。
朴の木のプレートが美しかった・・・。

両方とも、次回の個展で大切に使わせていただきます。

境内に140ブースありましたが、私が足をとめて、作品を手に取ってみたのは5ブース。
厳しい世界です。


手創り市の前に立ち寄ったのが、玄光社が毎年開催しているザ・チョイス大賞展
入選者の方のポートフォリオも合わせて見ることができます。
いつか、フォイルの竹井さんがお会いしたときにおっしゃっていた、
「絵を見るとき、言葉はいらない、邪魔」という意味が少し理解できました。
人のものは、冷静に見られて勉強になる。

何だか、ずっと人のことばかり書いていますね
どんどん物を片付けて、環境を整えて、モーレツに絵を描いていきます。
身の回りが削ぎ落とされて行くと、見えるものが変わっていくようです。
今は、過渡期。ずっと過渡期なのかもしれません。
ぼんやり見えている先のある、過渡期。

今週は毎日いろんな人に会い、話しています。
新たな出会いもあり、嬉しい再会もあり。
その度にいろんな気づきをもらえて。

健やかに清々しく生きている人のこと。
「話す」こと。「聞く」こと。関係をつくっていくこと。
私には反省の材料しか見当たりませんが、それでも。

こころをこめて会いたい、と思える人がいることは幸せです。

がらんとした、何もないところから始めたい。

明日はお絵描き教室のしくみづくり。
ボランティアの作家さんが3人も来てくださいます。
感謝。





2011年2月19日土曜日

「自分の仕事」を考える3日間を終えて

毎朝歩いて通った佐保川沿いの道
ゲストハウスから奈良県立図書館まで、歩いてちょうど30分

朝のはじまりが気持ちよくて
空が広くて
心の準備が整った感じ

どこかへ向かう過程、というのは大切です

何から話しましょう
うまくまとまりません

受け取ったものが、わわわわわ、と体から溢れ出て、
「問い」や「気づき」や「存在」などとして戻ってきて、
そしてまた溢れ出て、を繰り返した濃密な体験。

出会う、聞く、知る、感じる、考える、受け入れる、受け取らない、自分と向き合う、
考える、言葉にする、話す、聞く、想像する、聞く・・・

登場するゲストを「すごいひとだね」だけでは終わらせない、そのさき。
自分は「なにを」感じ、自分自身と繋げたり、社会との接点を考えただろう


最初に配られた冊子のはじめにある、
西村さんのごあいさつを紹介します。
今、改めて読んでも新たな気づきが生まれます。
期間中、途中で自分が分からなくなったときには何度もこの文章に戻りました。
体感したのは、「人の話を聞く」ことと、「人に話す」ことの大きな違い。

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ごあいさつ

こんにちは。フォーラム・ファシリテーターの西村佳哲です。
奈良県立図書情報館や弘文堂の加藤さんと準備してきた、第三回”自分の
仕事を考える3日間”を開催します。

このフォーラムのねらいは、集う一人ひとりが、「自分の仕事」について
感じ・考える時間をつくることです。
普段の仕事や暮らしからレコードの針をはずして、自分の仕事や働き方を
あらためて考えてみる。そんな時間をつくれたら、と思っています。

集まった人同士が話す時間を大事にしています。他の人の言葉や、自分の
言葉を自分が耳にする中で生まれる気づきがあるかもしれません。「話す」
という経験には、何かを明らかにする力があると思います。
ゲストや僕の話は適当に区切り、「今の話をどう聞いた?」と、他の人と
話を交わせる時間を織り重ねてプログラムを進めます。

ゲストには仕事や働き方について、「論」ではなく、
・自分はどんな仕事をしてきたか?
・その中で何を大切にしてきたか/しているか?
といった、ご自身の話を聞かせて下さいと頼んでいます。

「自分の仕事」とは文字通り自分の仕事で、個別・特殊解です。何が正
くて、何が正しくないなんてことはないでしょう。
他人がどうしているか?とか、儲かるのか?とか、世間的にイケているか
どうか?といったことより、めいめいの至福を、より充実を感じられる方に
向かうのがいいと思うし、僕もそうしたい。
どでかいことでも、小さなことでも、本人が心から信じて・愛しているこ
とに時間を力を投入して生きている人が増えれば増えるほど、血の通った、
温かくて面白い社会が姿を現してくるんじゃないか。

ゲストも、僕も、参加者も。一般論ではなく、「自分」という主語のある言
葉を交わし・考え合える時間であってほしい。
最終回の3日間。よいフォーラムの時間を過ごしましょう。
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今日はここまで。
続きます。